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ケーブル導入部も余分なケーブルがあると、長期にわたる船の振動でケーブルが疲労し、硬化して切断したり、切断しなくても絶縁層に亀裂を生じ、漏電の原因になったりする。
(4)導波管は、ペデスタルヘの導入口の直前で機械的な無理が掛からないようにクランプしておく。マストが大きく揺れる様なときには30(cm)程度のフレキシブル導波管を用いてもよい。機械的な無理がかかると亀裂を生じ、浸水する可能性がある。
(5)ペデスタルの回転停止用スイッチがある場合には、これがペデスタルに取付けられている場合でも、あるいは別箱になっている場合でも、プラットフォームヘの入口付近に位置するようにした方がよい。プラットフォームに入る前や、出てからこのスイッチの操作が出来るようにしておいた方が安全上好ましい。
(6)ペデスタル本体及び導入ケーブルについては完全な接地を行う必要がある。感電防止と雑音防止のため、必ず施工する必要がある。ペデスタルに接地専用のボルトがある場合にはこれを利用するが、これのないときには、脚部の塗装をはがして船体金属部に十分接触させてから完全に締め付ける。この後、この部分にさび止めペイント等を塗ってさび止め処理をし、さびによってここの接触が損なわれないようにする。
(7)完全防水とするための十分な配慮が必要である。空中線部への浸水には、呼吸作用による水の吸い込みもあるので、わずかな透き問が浸水の原因になる。したがって、ケーブル導入部には防水パテを、導波管の導入部や接続部には、シリコン系のコンパウンドを十分塗っておく。また、ペデスタルカバーは、内部のガスケットを挟み込まないように注意しながら、全体を平均に締め付ける。
(問2)
(1)運輸省の検査基準
導波管に0.5〜1.0(kg/cm2)の圧力を30(分)以上かけ、内気圧が10(%)以上減少しないこと。
(2)作業手順
a)空中線と導波管を分離し、パッキングゴムを介して言板を取り付ける。
b)バルクヘッドフランジの屋外部(通常この場所にテフロンシートが挿入

 

 

 

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